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2007/12/28(金) 00:20:57
神聖喜劇と石川啄木神聖喜劇
500ページ5巻。長編どころの騒ぎじゃないです。 読み始めて、あきらめて、またどこまで読んだかわからなくなって、 はじめにもどりの繰り返しで多分1年以上かかりました。 この小説のすごいところはとにかく読みづらいどころです。 全部戦時で召集された期間の話が主なのですが、 主人公の観念の世界に入りそれが現実に戻るまでの 数十秒に考えたはずの出来事が、150ページくらい続きます。 私はふと思い出した。ふとじゃない。ふと150ページ考えるやつはいない。 でもそれでも日本の戦後の文学の中の最高傑作のひとつではないかと思います。 って言われてるだけですが。確かに面白いです。長いです。 作中の中に膨大な数の古典、漢詩、和歌、近代詩、軍隊内務書、 いつかの戦時中の何とか大会の宣言文の引用が だいたい全体のうちの5分の1。 つまり丸々一巻分占めてあります。 それは小説といえるのか? いや、面白いですよ。 ホントに。 で、その中に色んな名言とかがあって その中に載っていた石川啄木の詞がとても素敵だったので 石川啄木の詩集を神田の古本屋街で買ってきました。 和歌文学全集「石川啄木編」っていう本です。 これはかなりの名著です。 昭和十一年発行。ちょうど70年前の本。もちろん旧字体。 1936年。石川啄木死後24年。 正直詞のほうは好きなのほとんどないです。 そんなもの。仕方ない。 この本の中で石川啄木も 「歌を作ることを何か偉い事でもするやうに思つている、 莫迦な奴だ。」って書いてる。 だから読み手も無理に感動しなくてもよい。 そんな気がする、多分。うん。 その詞のことよりも、 石川啄木の書いている評論と日記がとてもすばらしいです。 これは読む価値ありです。 要約すると、 「てか、マジ社会つまんね〜wwwww なんか、面白いこと起きろよwwww 俺いきてるかちねーかもなw」で結局酒と女に溺れる。 って言うことです。 ここで好きな詞を引用。 「高きより飛び下りるごとき心もて この一生を 終えるすべなきか」 石川啄木ー「一握の砂」ー 神聖喜劇 この詩は長いので書きません。しかも「呼子と口笛」が もう復刻でもおいてないので、図書館でもいったり、 古本で見たり、神田にいったり。 ちなみに、内容は、 大人になって仕事から帰って何気なくタバコを吸うと、 その懐かしさから昔考えていた理想の家と家庭のことが思い浮かんできて、 切なくも思い出してしまう。 それはとてもごくありふれた平凡な日常である。 若いときの夢を思い出すのはむなしいことだとはわかっているのだけれど、 誰にも言うことのなく思い出してしまう。 神田古書データベース
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